エージェント後記

転職サイトに登録すると、よくスカウトメールなるものが送られてくる。

これは実際にはレジュメに対してキーワード検索を行い

一斉メールを送っているだけなのだが、転職活動をしているときに送られた本人にとっては

なんと自分に注目してくれる人が多いのかと勘違いしてしまう。

 

今回の私のエージェントにもその傾向が見られる。

私の持つ技術について、それほど深い見識がないため

それがどのように世の中に生かせるのか、よく分かっていない。

企業の求める技術欄に、その技術名が載っていれば

スーパーのチラシがごとく、ここいいじゃないですかと薦めてくる。

こちらが希望する年収をあくまで基準に考え、

その年収だと高いです、低いですとのアドバイスもできない。

1つでも内定がとれればしめたもので、必死にそこに押し込もうとしてくる。

 

私が欲しかったのは、自分とは別の客観的な判断をもったプロの第三者だったのだが

結局、今回のエージェントはそうではなかった。

諸君にはぜひ元エンジニアをうたった専門のエージェントをお勧めする。

ただ1点、エージェントに感謝するとすれば、それは年収が上がったことである。

おかげで下の上くらいにはなれたのだから。

年収とは?

面接中、私を困らせる質問があった。

それは、いかほどの年収をご希望ですかというものだ。

私としてはあればあるほどよい。だがあまりにも多い金額だと断られてしまうし

少なすぎても今後の生活に支障をきたす。

年収は希望金額と最低金額を質問される。

後で知ったのだがこの最低金額が年収となることが多いようだ。

 

この質問の後、私はいくつかの観点から年収とは何かを考えた。

 

1.年収とは暮らしである

 年収により私の生活が豊かになったり貧しくなるのは間違いない。

 

2.年収とは希望、そして未来である

 年収が数年後に倍になることは考えられない。よって今の年収から数年後の年収、将来どういう老後を送るかがぼんやり見えてくる

 

3.年収とは義務である

 当然、企業側としては年収の倍を上回る売り上げをあげることを期待する

 

4.年収とはコストである

 年収が上がれば税金も上がるので企業にとってはコストである。とにかく安く押さえたい。

 

5.年収とは業界の平均年収である

 ぼんやりとだが、業界の平均年収が影響している。

 

6.年収とはレア度である

 エリートでなくとも、複数の特殊な技術をもっていればポケモンカード理論によりレア度があがり、年収も増えるらしい

 

私はいまの会社に入る際、妥当な金額を言ったと思ったのだが

最初に安い金額を設定され、後は頑張り次第ですぐに上げるからと説得され

今では業界的にはかなり安い給与になってしまっていた。

 

いきなり自分の実力を言ってみろと言われても

私には自分を客観視することが難しい。

 

いま東京では豊かになりすぎ、新たに付加価値を付けるのが難しいと聞く。

企業コンサルタントも正社員を雇わずに、契約社員派遣社員、むしろ人を雇わないことを薦めているようだ。

中小零細の9割が赤字で、新規企業の9割が10年以内に廃業に追い込まれる。

私としても、内定した企業に精一杯つくすつもりだが

会社の舵取りを担っているのが第一に社長だということは

今の会社で思い知らされた。

であるなら内定した企業にもどうかこの暗闇を抜け出すための舵を

本気で握って欲しいものである。

 

内定が出た

大手の面接は全部メンタルが持ってけなくて、結局全部、書類選考通過後、面接前辞退。

申し訳ない。

たまたまエージェントが薦めてきたなかに、興味を引く会社があって

これまで考えてきたアイデアを提案したらウケがよくて

内定が出た。

 

でももう1社、考えてはいたのだ。

会社はいい場所にあるし、社員は私服だけどちゃんとしてるし

70人くらいの会社。引っ越したばかりでオフィスも広いし、

新入社員も4人くらい定期的に入ってきてる。

環境もよさそう。

 

一方、内定企業は10人前後。古いビルのフロアで

お世辞にも広いとはいえない。でも年収はそこそこ上がる。

エージェントから、内定の返事は数日しかひっぱれないって言われて

上の面接は辞退するか考え中。

 

転職の内定ってバラバラに出てくるから思い通りにはいかない。

 

ここ数日、体の緊張が取れない。

 

だから今後の人にアドバイス、というか心得。

転職は、調整がほとんどきかない。

中途半端にいいところに応募して、

内定間際でエージェントの応募可能リストに、どうしても入りたい会社がはいったとしたら

内定を受諾するか、辞退して白紙の可能性に賭けるかで

そうとう苦悩することになる。

(つまり複数のカードから、いいところをができない)

 

あと気持ちの問題もある。内定会社に入るとして

それが内定会社だから。転職活動がつらいから入りたいのか

それとも本当に入社したいから入りたいのか

どちらか分からなくなる。

 

面接は本当に行きたい順に受けろ。

 だとしても内定は行きたい順には出てこないから。

 

転職活動辛い

三十半ばで転職だ

 

今の会社は努めて十数年、ここ数年の経営状況の悪化。

残業代なし、賞与なし。薄給で会社運営しても

悪化しちゃうとは皮肉だ

 

社長は親族企業の取締役だから

潰れてもなんとかなるし、最悪10人の中からリストラして

最小人数で運営することも可能ではあるから

悲壮感はない。

 

逆にこっちは悲壮感しかない。

 

ここ数年はWebテクノロジーが発達して

大規模なWebサービスでも会社は数十人というところが多い。

新しい技術を学んでますとアピールしても

でも実務経験ないんでしょ?と切り捨てられる。

 

大手に挑戦するメンタルはなく

中小はどこもアレな会社が多い。

 

友人に愚痴ろうにもみんな自分のことばかり。

どこまでも落ち込んでいく。

転職エージェントを使ってみた

経緯

 会社の経営状況が芳しくないので、転職を考えた。

 ひとまず大手転職サイトに登録し、登録されている会社をみながら転職する会社を決めようとしていた。

1.転職サイトのエージェントサービスに申し込んだ

 オプションであったエージェントサービスに申し込んだ。

転職エージェントとは?

 会社に転職者を紹介することにより、転職先の会社からお金をもらう人のこと 

 (厳密にはエージェントの会社にお金が入って、その会社から給料をもらう人。

 個人でやってる人もいるのか?)

2.他社の転職エージェントから怒涛の勢いでメールがくる

 このときに他社のエージェントには名前が公開されていないので名前の欄が番号になっている。

 とにかく怒涛の勢いでくる。iPhoneGmailってメールが来ると件名が出るものだから転職活動が会社にバレないかとヒヤヒヤした。

 できればPCのメアドですべし。

3.同族会社の転職エージェントから電話が来る

 ここからが本題で、転職サイトと同じグループ会社のエージェントサービスから電話が来る。

 当然、相手は電話番号も私の名前も知っている。ここが同族会社の強みか。

 でも突然電話が来るのはかなりビビる。

4.会ってみませんか?と言われる

 どのエージェントも会ってみようとは言われたが、同族会社だし、信用できるかなということで

 面談の日程を組んでみた。このときに、転職にどのくらいを見積もってますかと聞かれる。

 そこそこ長期と言う。面談は3日後、早い。

5.会う

 エージェントの本社はすごい高層ビルで、ガラス張りのエレベーターに圧倒される。

 エージェントに初めて合う。そんなに緊張されずに、と言われる。

 最終的に3件を紹介され、一部上場がずらり。

 相手もプロなので給料は当然上げてくる。手当もすごい。いくつあるのだ?

 残業代も出る。こういうとき、 うちの会社って、なんなんだと思う。

 持ち帰って決めたかったが、この場で決めちゃいましょうか?と言われる。

 よろしくお願いしますと言う。エージェントが登録時に書いた書類を

 転職を希望する会社に代わりに送ってくれるらしい。早い。

6.面接セミナー

 面接のセミナーがあるとかで、エージェントと会った翌日には行ってみた。

 なかなかよかった。

7.待つ

 頭が混乱して、日々の仕事に支障をきたす。食事も全然おいしくないし、

 何をしても楽しくない。いうても一部上場だから、当然書類選考で落ちると思ってたが

 なぜか面接になる。ちなみに専門卒で零細企業でしか勤務経験がない。

 ここまで登録から1週間。早い。早すぎる。目がくらくらする。

8.エージェントが面接の想定を教えてくれる

 相手の会社は面接でこういうことを聞いてきて、不合格になる人は

 こういう方みたいですよ、と具体的にメールで教えてくれる。

 ただその内容が「会社のビジネスモデルの欠点」とか壮大なので

 専門卒には意味不明。その会社が好きな人で本当に入りたい人は

 詳細に調べて答えるんだろうと思う。

9.面接

 面接は三日後ですよ。それまでに想定問題については

 自分なりの意見をまとめてくださいね。3社もあるのだが。

転職エージェントのメリット

 ・収入は当然上げてくる。もしくは同じでも待遇がよくなる

  そりゃそうだ。じゃないと転職しないし、そうでないと転職先の会社からお金をもらえない。

  商売あがったり。エージェントも商売だ。

 ・面接の想定問題を教えてくれる

  過去の面接者に聞いたのか。あと相手の企業から落ちた原因を、エージェントだからこそ聞けると言っていた。

デメリット

 ・ペースが早すぎる

  相手も仕事でやってるので、転職者がグズグスしてると商売にならない。

 ・中小がない

  中小はお金がないから、エージェントにお金を払えないのだろう。

  転職候補にしても、選ぶ人がいないからかもな。

ちなみに面接が決まるまでに読んでいた本。

・転職者の面接は現場担当者がするから面接官は素人

・素人の書いたこの面接シート(現物)見てみろよ?ふざけてるだろ?

・素人だから、お前のいい点を見つけ出すプロでもない。

・落ちても気にすんな。ということが書いてある。

転職面接必勝法

転職面接必勝法

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