年収とは?

面接中、私を困らせる質問があった。

それは、いかほどの年収をご希望ですかというものだ。

私としてはあればあるほどよい。だがあまりにも多い金額だと断られてしまうし

少なすぎても今後の生活に支障をきたす。

年収は希望金額と最低金額を質問される。

後で知ったのだがこの最低金額が年収となることが多いようだ。

 

この質問の後、私はいくつかの観点から年収とは何かを考えた。

 

1.年収とは暮らしである

 年収により私の生活が豊かになったり貧しくなるのは間違いない。

 

2.年収とは希望、そして未来である

 年収が数年後に倍になることは考えられない。よって今の年収から数年後の年収、将来どういう老後を送るかがぼんやり見えてくる

 

3.年収とは義務である

 当然、企業側としては年収の倍を上回る売り上げをあげることを期待する

 

4.年収とはコストである

 年収が上がれば税金も上がるので企業にとってはコストである。とにかく安く押さえたい。

 

5.年収とは業界の平均年収である

 ぼんやりとだが、業界の平均年収が影響している。

 

6.年収とはレア度である

 エリートでなくとも、複数の特殊な技術をもっていればポケモンカード理論によりレア度があがり、年収も増えるらしい

 

私はいまの会社に入る際、妥当な金額を言ったと思ったのだが

最初に安い金額を設定され、後は頑張り次第ですぐに上げるからと説得され

今では業界的にはかなり安い給与になってしまっていた。

 

いきなり自分の実力を言ってみろと言われても

私には自分を客観視することが難しい。

 

いま東京では豊かになりすぎ、新たに付加価値を付けるのが難しいと聞く。

企業コンサルタントも正社員を雇わずに、契約社員派遣社員、むしろ人を雇わないことを薦めているようだ。

中小零細の9割が赤字で、新規企業の9割が10年以内に廃業に追い込まれる。

私としても、内定した企業に精一杯つくすつもりだが

会社の舵取りを担っているのが第一に社長だということは

今の会社で思い知らされた。

であるなら内定した企業にもどうかこの暗闇を抜け出すための舵を

本気で握って欲しいものである。